突然ですが、教育資金や老後資金はどのように貯めていますか?
銀行に預けているだけでは全然増えないので、貯蓄型保険で将来の資金を貯めている人もいるかと思います。
しかし、(私もそうでしたが、)情報弱者が陥りやすい失敗が、まさに貯蓄型保険で資金を運用して貯める方法です。
私の経験談も含めて、貯蓄型保険をおすすめしない理由について3つ紹介します。
1. 保険料が同額の掛け捨て型の保険よりも保障部分が小さい
私は以前、アクサ生命のユニットリンクに加入して、月1万円の保険料を支払っていました。
月1万円払って得られる死亡保障は、たったの約500万円。
私(妻)であれば約500万円でも十分かもしれませんが、一家の大黒柱の保障としては不十分です。
この保険で十分な保障額を確保するためには、月3万円ほどの保険料の支払いが必要になるのではないでしょうか。
そのため、死亡保障が必要であれば、掛け捨て型の保険の方が保障額も大きく、月々の掛け金も断然低いです。
ちなみに、主人が現在加入している収入保障保険であれば、「万が一」の場合、約3,000円/月で55歳になるまで15万円/月受け取ることができます。
2. 貯蓄が目的であれば投資信託より割高になる
死亡保障は不要で投資のみを目的とする場合は貯蓄型の保険ではなく投資信託で資産運用を実施した方が効率的です。
貯蓄型保険はあくまでも保険であり、死亡保障のために使われる部分があるので、死亡保障が不要なのであれば投資信託などと比べて余計なコストがかかってしまいます。
初心者の方には特に、非課税で運用できるNISAやiDeCoを活用して投資信託をする方法が一番おすすめです。
3. 解約控除という名のペナルティがある
アクサ生命のユニットリンクなどの変額保険では、10年未満の解約時に解約控除がかかります。
特に、早期に解約した場合は、解約控除額が大きくなり、払戻金が全くない場合もあります。
私の場合、10年以内に解約するつもりは全くなかったので、もちろんこのことを承知で契約したのですが、この保険が自分には最適ではないと分かった時、この解約控除があるせいで、なかなか解約する決心ができませんでした。
ただ、やはり保険で貯めたお金を10年以上先に使用する予定の場合は、解約控除がかかってでもNISAやiDeCoで投資信託を始めた方が効率的な資産運用が期待できます。
ちなみに、私の場合は、結局5年間アクサ生命のユニットリンクに加入して、解約払戻金は50万円でした。
保障額500万円の死亡保険に2万円/年で加入していた感じですね。そう考えると、そんなに悪い運用成績ではなかったのかなと思います。
まとめ
貯蓄型保険を検討されている場合、死亡保障は、収入保障保険などの掛け捨ての保険に加入し、貯蓄は、NISAやiDeCoを活用して投資信託で資産運用されることをおすすめします。
ただ、投資信託を始める際にはいくつか気を付けなければならない点がありますので、下記の記事もどうぞお読みください。