投資信託は、SBI証券、楽天証券、松井証券 、マネックス証券などのネット証券から購入すれば1番手数料が安く抑えられますが、そもそもそれらの証券会社が破産したらどうなるのでしょうか?
結論からいうと、投資信託には、「販売会社」、「運用会社」、「信託銀行」という3つの異なる会社が関わっていますが、そのうちのどれかが破たんしても、自分が投資したお金は守られる仕組みになっています。
例えば、楽天証券でeMAXIS Slim(イーマクシススリム)を購入していた場合は下記のようになります。
販売会社 | 運用会社 | 信託銀行 |
楽天証券 | 三菱UFJ国際投信 | 三菱UFJ信託銀行 |
1. 証券会社が破たんした場合
もし仮に楽天証券が破たんしたらどうなるのでしょうか?
結論からいうと、楽天証券が破たんしても問題はないです。
なぜなら、eMAXIS Slimは「三菱UFJ国際投信」が運用している商品だからです。
販売会社の役割は、あくまで投資信託販売の窓口です。
なので、楽天証券が破たんしても、eMAXIS Slimは他の証券会社(SBI証券やマネックス証券など)の口座に移管されて、移管先の証券会社で引き続き取引することができます。
2. 運用会社が破たんした場合
楽天証券が破たんしても問題ないことは分かりましたが、運用会社の「三菱UFJ国際投信」が破たんしたらどうなるのでしょうか?
これも心配ありません。
自分が投資したお金は信託銀行が管理をしています。
eMAXIS Slimの場合は、「三菱UFJ信託銀行」です。
「三菱UFJ信託銀行」が破たんしても運用する人がいなくなるだけで、お金は守られます。
運用していたeMAXIS Slimは、他の運用会社が運用を引き継ぐか、もしくは繰上償還されるかのどちらかになります。
3. 信託銀行が破たんした場合
お金を保管・管理している「三菱UFJ信託銀行」が破たんしたらどうなるのでしょうか?
これも心配ありません。
信託銀行は、投資信託のお金を、信託銀行の財産とは区別して管理することが法律で義務付けられています。
なので、破たん時の基準価額で解約されるか、ほかの信託銀行に移管されるかのどちらかになります。
4. 投資信託は銀行預金よりも安全
ちなみに、銀行が破たんしたとき、自分が預けているお金がどうなるかご存じしょうか?
ペイオフ(預金保険制度)という単語を聞いたことがあるかと思います。
銀行が破産してペイオフが発動されると、保護されるのは1,000万円とその利息までしか保護されません。
1,000万円を超えた部分は、破たん金融機関の財産の状況に応じて支払われます。
それに対して、投資信託は保全される金額に上限はありません。
そう考えると、預金するよりも投資信託の方が安心した資産運用ができるのではないかと思います。